頭皮にニキビやブツブツができる原因は?「頭皮毛包炎」の症状・対処法・予防ケア

頭皮にできるニキビのようなブツブツは、「頭皮毛包炎」と呼ばれることがあります。これは頭皮の毛穴(毛包)が刺激や感染によって炎症を起こすことで、小さな発疹や吹き出物が現れる状態です。多くの場合は軽度で感染性もありませんが、かゆみやヒリヒリ感、触れたときの痛みなど、不快さを感じることがあります。 原因として多いのは、汗や皮脂が頭皮に残ったままになってしまうことです。運動後に髪を洗わなかったり、長時間帽子やヘルメットをかぶる生活が続くと、頭皮の毛穴に汚れや皮脂がたまりやすくなります。スタイリング剤の使いすぎや、強く結んだポニーテール、頭皮を頻繁にかく・こする習慣なども毛穴への刺激となり、菌や酵母が増えやすい温かく湿った環境をつくってしまいます。特に皮脂分泌の多いティーンや若い世代に起こりやすく、子どもや高齢の方では比較的少ない傾向があります。 症状としては、小さな赤いブツブツや白い芯を持った発疹がまとまって現れることが多く、髪の生え際や後頭部に出やすいのが特徴です。かゆみやヒリつきを感じたり、ブラッシングの際に痛みを覚えることもあります。症状が強い場合には膿がたまったり、かきこわしてかさぶたになることもあり、刺激が続くと一時的にその部分の髪が薄くなることもあります。 軽いケースであれば、頭皮を清潔に保つことで自然に改善することがほとんどです。温かいタオルを当てて炎症を和らげたり、抗菌・抗真菌成分を配合したシャンプー(ケトコナゾールやティーツリーオイル配合など)で洗髪すると、汚れや菌の増殖をおさえるのに役立ちます。気になる箇所に少量の抗菌クリームを使ったり、強いかゆみには軽いステロイド外用薬が有効な場合もあります。ただし、範囲が広い・痛みが強い・繰り返し発生する・市販薬で改善しない場合は、皮膚科で抗生剤や抗真菌薬の治療が必要になることがあります。改善期間中は、きつい髪型や帽子の圧迫、頭のシェービングなど、刺激につながる行為は控えるようにしましょう。 予防の基本は、「汗や皮脂をためない」「毛穴に余計な刺激を与えない」ことです。特に汗をかいた日は早めに洗髪し、スタイリング剤は軽めのものを選び、頭皮に塗り込まないようにします。帽子・ヘルメット・ブラシは清潔に保ち、きつい結び方や長時間の圧迫は避けて、頭皮を休ませる時間も作りましょう。かゆくてもかきむしらず、違和感がある場合は早めにケアすることが大切です。若い世代は運動後の洗髪を意識し、高齢の方はやさしい洗浄と快適なフィット感の帽子選びを心掛けるとよいでしょう。