カサつく頭皮・パサつく毛先:うるおいを戻す簡単ルーティン

カサつく頭皮・パサつく毛先:うるおいを戻す簡単ルーティン

カサつく頭皮・パサつく毛先:うるおいを戻す簡単ルーティン

頭皮がカサカサして突っ張る感じがしたり、毛先がパサパサ・バリバリになって困っていませんか?乾燥は頭皮にも髪にも起こる問題です。乾燥した頭皮は、頭の皮膚に潤いと皮脂が不足している状態です。頭皮が乾燥するとかゆみが生じたり、非常に細かい白いフケが出たりします(脂性の大きなフケとは性質が異なります) 。乾燥頭皮の一般的な原因には、洗いすぎや刺激の強いシャンプーによる皮脂の取りすぎ、寒冷・乾燥した気候、そして加齢(年を重ねると皮膚の皮脂分泌が減っていきます)などが挙げられます 。頭皮が乾燥していると、シャンプー後に突っ張る感じがしたり、落ちるフケはたいてい小さく乾いたものになります(黒っぽい服を着ていると特に目立つかもしれません)。

乾燥した頭皮は不快なものです――かゆみや細かなフケは嫌なものですよね――しかし適切なケアをすればたいてい改善できます。洗浄力がマイルドで保湿効果のあるシャンプーに変えて(洗髪の頻度も少し減らしてみる)、ケアするだけでも大きな効果があります。「乾燥した頭皮向け」と表示されたシャンプーや、アロエベラ、グリセリン、オイルなど保湿成分を含む製品を選ぶとよいでしょう。また、コンディショナーや頭皮用の保湿セラムを使って、水分を補給してあげるのも効果的です。もし乾燥がひどく、赤みや炎症を伴う場合は、湿疹(エクセマ)や乾癬といった別の原因が隠れている可能性もあり、その場合は薬用シャンプーなどの治療が必要になるでしょう。

では、髪の毛先の乾燥はどうでしょうか。毛先がパサパサ・ゴワゴワしているのは、髪に十分な水分や油分が行き渡っていないか、何らかのダメージを受けているサインです。髪は根元から毛先に向かって乾燥しやすくなります。頭皮の皮脂が毛先までは十分に行き届きにくいうえ、毛先は髪の中でも一番古くから存在しており、熱によるスタイリングや日光、摩擦など、これまでに最もダメージを受けてきた部分だからです。特にブリーチやヘアカラー、パーマといった化学処理は毛先の水分を奪い、枝毛ができやすい状態にしてしまいます。髪が乾燥・損傷すると、表面のキューティクルが荒れて水分が逃げやすくなり、手触りがゴワつき、ツヤも失われてしまいます。

パサついた毛先のケアでは、丁寧な扱いと集中的な保湿がポイントです。シャンプー後は必ずコンディショナーを使い、髪の中間から毛先を中心につけましょう(頭皮自体は油分を足す必要があまりありません)。週に一度程度、ヘアマスクやオイルトリートメントを取り入れて、乾いた毛先に潤いと栄養を与えるのも効果的です。アルガンオイル、ホホバオイル、ココナッツオイルなどの天然オイルは、乾燥した髪のケアに人気ですが、その効果には科学的根拠もあります。例えばココナッツオイルは髪の内部まで浸透し、タンパク質の流出を大幅に減らすことで髪を強化・保湿できると研究で示されています 。これらのオイルは手のひらで少量温めてから毛先に塗布し、洗い流さないトリートメントとして使ったり、一晩つけておいてからシャンプーで洗ったりするとよいでしょう。

また、ダメージを最小限に抑える工夫も大切です。高温のヘアアイロンやドライヤーの使用は控えめに(使うときは低めの温度とヒートプロテクトスプレーを活用しましょう)。髪をとかすときも優しく行いましょう。粗めのくしや、絡まりをほどきやすいブラシを使うことで切れ毛を減らせます。定期的に毛先をトリミングすることも有効です。枝毛は早めに切り落としておくことで、上へ広がっていくのを防げます。乾燥した気候の地域に住んでいる場合や暖房で部屋が乾燥しがちな場合は、加湿器を使って室内の湿度を保つと、頭皮や髪の潤い維持に役立ちます。このように、保湿・保護・お手入れを継続することで、乾燥した頭皮も再び快適な状態に戻り、傷んだ毛先も滑らかさやツヤを取り戻すことができます。